今回はNative Instrumentsから発売の『Maschine Mikro MK3』レビュー記事です。
実際の使用感や付属のソフトの紹介など、これから購入を考えている方へ向けてお届けします。
まず結論から言いうと
「MASCHINE MIKRO MK3は買いです。」
自信を持ってオススメします。
▼その理由は4つ。
- 持ち運べるバツグンのサイズ感
- やはりハードは最高!な操作性
- 付属ソフトの充実ぶり
- コスパ最強な値段の設定
それでは順番に見ていきましょう。
MASCHINE MIKRO MK3はサイズ感がバツグン。
僕がMASCHINE MIKRO MK3の実機を初めて見た印象は「おぉ、コンパクト。しかも高級感あるな。」でした。
そしてしばらく使い続けても、その印象は変わりません。むしろ「MIKRO MK3の魅力はこのサイズ感にある。」と言えます。
持ち運べるちょうど良いサイズ感
サイズ表はこちら。
横幅 | 32.0cm |
奥行 | 17.7cm |
高さ | 4.5cm |
重量 | 1.1kg |
MacBook 15インチと比べるとこれぐらい。
重量も軽いです。これぐらいなら持ち運ぶのも苦にならないですね。
かと言ってパッドを叩いてる時に「カタカタ動く」なんて事もないので、安定感も問題ありません。
コンパクトなので、リビングやベッドの上など『場所を選ばず使える』ってとこが良いです。
高級感のある作り。【安っぽくない】
ツヤのないマットな手触りでサラッとしてます。
このお陰で高級感があり安っぽく感じません。
黒で統一されだデザインはMacBookなどと並べて置くと、オシャレ感さえ漂わせています。
MASCHINE MIKRO MK3の操作性は?
次は気になる操作性について。
コンパクトな本体の為、ボタン類も上手くまとめられています。
ボタンはMK2より大きくなり硬いゴムのような材質で、押すと「カチッ」とクリック感のあるタイプです。
バックライト付きで文字が光るので視認性が良く、押しやすいボタンになっています。
ディスプレイとツマミ
音色やエフェクトの選択、パラメーターの調整など全てコチラで行います。
ツマミはプッシュ式になっているので、「回しながら音色を選ぶ」→「プッシュして各パッドに読み込む」という事が出来ます。
2行のディスプレイで全てのパラメーターを表示するんですが、慣れると結構この画面だけで操作が出来てしまいます。
しかし、後述しますがパソコンの画面を見ながら操作する方が早いので僕はそちらをオススメします。
スマートストリップ
スマートストリップはリボン状のコントローラーで、MK3のイチオシ機能ですね。
指でなぞって様々なパラメーターの操作が出来るんですが、これがまた面白いんです。
操作できるパラメーターは4種類。
パラメーター | 内容 |
---|---|
PITCH | ピッチベンド(音程を上下させる) |
MODULATION | モジュレーション(ビブラートなど) |
PERFOM FX | 専用エフェクトを操作 |
NOTES | 楽器のように演奏 |
なかでもPERFORM FXのフィルターがオススメ。直感的に操作できてDJ気分を味わえます。
トランスポートパネル
ここで録音、再生、停止などの操作をします。
リアルタイムで録音する時って何度も録音と再生を繰り返しませんか?
それをマウスではなく『実機のボタン』で操作できるのが、やっぱいいんですよね。
作業の効率がアップして色んなパターンを試したくなります。
まさに『ハード機材ならでは』の良さですね。
そしてSHIFTボタンについて。
他のボタンと組み合わせて使います。例えば
- 「SHIFT」+「パッド1」=「undo」
- 「SHIFT」+「パッド5」=「クオンタイズ」
などが行えます。
パッド周りのボタンについて
パッドの左側、縦に並ぶボタンではモードの切り替えを行います。
各ボタンの内容はコチラ。
ボタン | 内容 |
---|---|
SCENE | PATTERNを並べて曲を組み立てるモード。 |
PATTERN | PATTERNを作ります。 |
EVENTS | 選んだノートのピッチや長さを変更するモード。 |
VARIATION | 打ち込んだパターンに人間的な要素を追加します。 |
DUPLICATE | サウンドやパターンの複製をします。 |
SELECT | 音を鳴らさずにサウンドの選択が出来ます。 |
SOLO | 特定のパッドやグループをソロにします。 |
MUTE | 特定のパッドやグループをミュートします。 |
そしてパッド上側にある、横に並ぶボタン。
前機種まで「SHIFT」ボタンと組み合わせて呼び出していた機能を、MK3では独立したボタンで使えるようになりました。
そしてこれが非常に便利。
各ボタンの内容はコチラ。
ボタン | 内容 |
---|---|
FIXED VEL | パッドを叩いた時の音量を固定します。 |
PAD MODE | ドラムキットを使用する時のモードです。 |
KEYBORD | 音階を付けてパッドで演奏が出来ます。 |
CHORDS | 各パッドにコードが割り当てられます。 |
STEP | パッドがステップシーケンサーになります。 |
パッドの感触について
パッドは触れるように押すだけで反応してくれるので、フィンガードラミングなどで微妙なニュアンスを表現する事も可能です。
またパッドが大型になったので連打などの操作も楽に行えるようになりました。
MASCHINE MK3と比べてどうなのか?
そして、よくMASCHINE MK3と比べて話題になるのが以下の3点だと思います。
- ディスプレイが小さい
- ツマミの数が少ない
- オーディオインターフェイスが非搭載
実際にMASCHINE MK3も使用した事がある僕の意見ですが「MIKROで十分」でした。
- 小さなディスプレイでも問題ありません。
何故なら、結局MASCHINEはパソコンがないと動かないので、パソコンの大画面で操作した方が分かり易いし、早いからです。
- ツマミが少なくても大丈夫。
オートメーションをリアルタイムで書きたい時は、MIKRO MK3のツマミでも書けますよ。
オーディオインターフェイスについても、サンプリングを毎回するわけじゃないなら別で用意すればいいかなと思います。
それよりもコンパクトである事の方が、「可搬性の良さ」や「スペースをとらない」など僕はメリットを多く感じています。
ただ下記のような方はご注意を。
- 「パソコンの画面は極力見たくない。」
- 「MASCHINEでパフォーマンス動画を撮りたい。」
- 「設置スペースなんて気にしない。」
上記に当てはまるのなら迷わずMASCHINE MK3で問題ありません。
MASCHINE MIKRO MK3は付属ソフトが充実してる
MIKRO MK3の魅力の1つでもあるのが「付属ソフトの充実」です。
「MASCHINEソフトウェア」のフルバージョンが付いてきますし、単品で売られている「MASSIVE」「MONARK」が付属しているのもポイントです。
付属ソフトは盛り沢山。
付属ソフト | 内容 |
---|---|
MASCHINE 2.0 | MASCHINE2.0フルバージョン |
Factory Selection | 1.6GBのプリセットとサウンドライブラリ |
MASSIVE | 超定番ソフトシンセ (単品価格20,100円) |
MONARK | 太い出音のアナログ・シンセ (単品価格13,400円) |
REAKTOR PRISM | 斬新なシンセサイザーとエフェクト (単品価格9,300円) |
KOMPLETE START | 2,000以上のスタジオ品質のサウンド、シンセ、エフェクト |
MASCHINE2.0フルバージョンの中には『ドラムシンセ』や『ベースシンセ』『多彩なエフェクト』が内蔵されています。
サウンドライブラリの音質はプロからも好評を得ているので即戦力になる事間違いなしです。
MASCHINE MIKRO MK3はコスパ最高
コンパクトで可搬性が良いのがMIKRO MK3ですが、もう一つの大きなメリットは値段です。
この内容で3万円ですからね、コスパは最高です。
音楽を始める最初の機材に最適ですし、すでに音楽を始めている方にもサブ機としてオススメ出来ます。
もし必要なくなれば「トランスファーID」を申請して「メルカリなどで譲渡も可能」となっています。
MASCHINE MIKRO MK3のまとめ。
最後にオススメする理由をもう一度。
- 持ち運べるバツグンのサイズ感
- やはりハードは最高!な操作性
- 付属ソフトの充実ぶり
- コスパ最強な値段の設定。
ディスプレイが小さい事や、ツマミの少なさはデメリットではありません。
むしろMIKRO MK3のサイズと値段は、それらを上回るメリットをもたらしてくれます。
「設定はパソコンで、演奏はMIKROで。」
そうすると無駄な情報が入ってこない為、演奏に集中する事が出来ます。
なので「効率を上げて沢山の音楽を作りたい。」と言った悩みにも答えてくれる製品です。
是非、手に取ってこの素晴らしさを体験して頂けたらと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事がMASCHINEを使うキッカケとなれば幸いです。